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<農地転用の基礎知識⑪>農地に家を建てたい

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「親の畑に家を建てたい」「実家の隣にある農地に家を建てたい」「農地を買って、そこに家を建てたい」
このような場合に必要になるのが、農地転用です。
では、「農地転用の許可を取れば、家を建てられるんですよね?」と思いますよね。実は、ここにも注意するところがあります。農地転用の許可が取れたからといって、必ず家を建てられるとは限りません。
まず、その農地は転用できる?

最初に確認するのは、「その農地を住宅用地として転用できるのか」ということです。
農地には、
・農用地区域内農地
・甲種農地
・第1種農地
・第2種農地
・第3種農地

などがあります。
農地の場所によっては、住宅用地への転用が難しい場合があります。
「自分の農地だから」「親からもらう土地だから」という理由だけで転用できるわけではありません。
<農地転用の基礎知識④>農地ならどこでも転用できるの?

親の畑なら家を建てられる?
よくありそうなのが、「親が持っている畑に、子どもが家を建てる」というケースです。
親が所有している農地を子どもが譲り受けたり、借りたりして住宅を建てる場合には、農地の権利移動・設定を伴うため、農地法5条の手続きが問題になります。
一方、自分が所有している農地に自分の住宅を建てるのであれば、農地法4条の手続きが問題になります。
ここは第2回で説明したところですね。
<農地転用の基礎知識②>農地法4条と5条、何が違うの?
1,000㎡の畑を全部宅地にできる?
たとえば、親が1,000㎡の畑を持っているとします。
その一部に家を建てたい。
そこで、「どうせなら1,000㎡全部転用しておこう」……とは、簡単にはいきません。
農地転用では、住宅を建てるために必要な面積なのかということも確認されます。
・住宅の敷地
・駐車スペース
・庭
・進入路
・排水設備
こうしたものを含めて、住宅に必要な範囲を考えていきます。
農地転用は、「せっかくだから広めに」ではなく、「計画に必要な範囲」が基本になります。
一部分だけ使うならどうするの?
では、1,000㎡の畑のうち300㎡だけ住宅用地として使いたい場合はどうでしょう。
このように、一筆の農地の一部分だけを転用することもあります。
その場合には、「どこからどこまでを住宅用地として使うのか」を明確にする必要があります。
また、将来的に住宅部分と残った農地を別々に管理したり、登記したりするために、土地の分筆が必要になることもあります。
農地転用できれば家を建てられる?
ここが今回、一番知っておいてほしいところです。
農地転用について確認して、「この農地なら転用できそうです」となった。
では、「これで家を建てられますね!」……まだ早いんです。
家を建てるためには、農地法だけを確認すればよいわけではありません。
たとえば、
・都市計画法
・建築基準法
・道路との接道
・上下水道
・排水
・その他その土地に関係する法令

などの確認が必要になることがあります。
特に「市街化調整区域」は注意
土地が市街化調整区域にある場合は、特に注意が必要です。
市街化調整区域は、原則として市街化を抑える区域です。
そのため、「住宅が建てられる」とは限りません。
農地法とは別に、都市計画法上、その場所に住宅を建てることができるのか確認する必要があります。
場合によっては、都市計画法上の許可などが必要になります。
農地転用だけ先に進めない
「畑に家を建てたい」という場合、大切なのは、農地転用だけを見るのではなく、最終的に住宅を建てられる土地なのかを確認することです。
せっかく農地転用について調べても、別の法律によって住宅を建てられなければ計画は進みません。
そのため、最初の段階で、
農地法

都市計画法

建築に関係する条件

などを確認しながら進めることが大切です。
農地に家を建てるときは、「農地転用できる?」ではなく、「この土地に家を建てられる?」というところまで考える。

これが今回のポイントです。

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2026年08月11日 14:54