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<宮城版>農地一時転用ブログシリーズ 第5回|原状回復の方法と完了報告の注意点

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こんにちは、行政書士ライフ法務プランニングの大場です。
今回から、<宮城版>農地一時転用ブログシリーズ を書き綴っていきます。

第5回のテーマは、原状回復の方法と完了報告の注意点についてです。


前回のブログはコチラ⇒第4回|申請に必要な書類と作成のコツ

それでは、始めていきましょう。

農地一時転用は、許可を取って利用することがゴールではありません。
利用終了後に農地へ戻す「原状回復」と、その後の「完了報告」までが一連の手続きです。
ここを疎かにすると、次回以降の申請や土地取引にも影響します。

1. 原状回復の基本ルール

宮城県を含め全国共通で、農地一時転用の許可には原状回復義務が付いています。
これは、利用終了後に耕作可能な状態に戻すことを意味します。

原状回復の具体例
・舗装や砕石敷きを撤去する
・敷地の不陸(凸凹)を整地する
・表土(30cm程度)を入れ直し、耕起可能な状態にする
・雑草を除去し、水はけを確保する
2. 宮城県でよくある原状回復のポイント
① 表土の質に注意
・転用時に表土を別保管しておき、復元時に再利用するのが望ましいです。
・他所から持ち込む場合は、石や雑草種子が混じらない土を選ぶ。
② 地盤の締め固めをほぐす
・重機や車両が頻繁に出入りした土地は硬く締まり、作物が育たない。
・トラクターや耕運機で深く耕し、透水性を回復させる。
③ 廃材や砕石の残存防止
・少量でも残っていると許可条件違反とされる場合があります。
・利用前後の写真を撮っておくと証拠になります。
3. 完了報告の流れ(宮城県例)
1,原状回復作業の完了
 ・作業完了日を記録しておく
2,完了報告書の作成
 ・「一時転用許可条件履行報告書」など市町村指定様式
 ・原状回復の方法・日付・面積を記載
3,写真の添付
 ・作業後の全景・近景・地物確認ができる写真
 ・着工前・利用中・回復後の比較があるとベスト
4,農業委員会による確認
 ・現地立会が行われる場合もあり
 ・問題がなければ手続き完了
4. よくあるトラブルと回避策
トラブル 回避策
原状回復が不十分と判断され、再工事を命じられる 復元作業前に農業委員会へ相談し、作業計画を確認
廃材・砕石が土中から出てきた 工事中から「撤去リスト」を作って記録する
完了報告が遅れ、次回申請で不利になる 作業完了からすぐに報告書を提出する習慣をつける

<注意>

●一時転用は原状回復と完了報告までがワンセットです。
●宮城県では土質・水はけ・廃材撤去など細部の状態も審査対象です。
●写真や記録を残すことでトラブル防止につながります。


次回は、「一時転用で失敗しないためのチェックリスト」をお届けします。

次回のブログはコチラ⇒第6回最終回|一時転用で失敗しないためのチェックリスト

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農地一時転用|行政書士事務所ライフ法務プランニング|宮城県大崎市岩出山

2025年08月14日 23:19

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