<就労継続支援B型事業所の農業の始め方⑫> 農地を借りる前に確認しておきたいこと
就労継続支援B型事業所で農業を始めるため、条件の良さそうな農地が見つかったとします。
農地の持ち主から、「使っていない畑だから貸してもいいよ」と言ってもらえれば、すぐにでも農業を始めたくなるかもしれません。しかし、農地は見つかったらすぐに借りるのではなく、実際に農業を続けられる場所なのかを確認することが大切です。
① 事業所から通える場所か
まず確認したいのが、事業所から農地までの距離です。農業では、一度だけ農地へ行けばよいわけではありません。
水やり、草取り、収穫などで何度も通うことになります。
利用者さんの移動も考えて、無理なく通える場所なのかを確認します。
② 車で入れるか
農作業では、苗や肥料、農具、収穫した野菜などを運びます。そのため、農地の近くまで車で行けるかどうかも大切です。
農地までの道路の広さや、車を停められる場所があるかも確認しておきたいポイントです。
③ 水が使えるか
野菜を育てるには水が必要です。農地の近くに水路や水道などがあるのか、実際に農業用として水を使えるのかを確認します。
特に夏場は水やりが必要になることも多いため、水をどう確保するのかは重要です。
④ 農具を置く場所があるか
農業を始めると、スコップ、クワ、長靴、収穫用のカゴなど、いろいろな道具が必要になります。毎回事業所から運ぶのか、農地の近くに置ける場所があるのかでも作業のしやすさが変わります。
近くに空き家や倉庫などがあれば、農業の拠点として活用できる可能性もあります。
⑤ どんな農地なのか
長い間使われていなかった農地では、草が生い茂っていたり、すぐに作物を作れない状態になっていたりすることもあります。農地を借りる前に、実際に現地を見て、
・現在どのような状態なのか
・これまで何を作っていたのか
・農業を始めるためにどのくらい準備が必要なのか
などを確認することが大切です。
⑥ 農地の持ち主を確認する
「自分の畑だから貸してあげる」と言われても、実際には相続などによって複数の人が関係している場合もあります。誰が所有している農地なのかを確認しておくことも必要です。
⑦ 必要な手続きを確認する
条件の良い農地が見つかっても、持ち主との話だけで農業を始められるとは限りません。農地を借りる場合には、農地法などに基づく手続きが必要になることがあります。
そのため、農地を使い始める前に、どのような手続きが必要なのかを農業委員会などに確認することが大切です。
安い農地より「続けられる農地」
農地を探すとき、賃料の安さだけで決めてしまうと、後から困ることがあります。・事業所から遠い
・車が入れない
・水がない
・農具を置く場所がない
こうした農地では、利用者さんと一緒に農業を続けることが負担になる場合があります。
就労継続支援B型事業所で農業を始める場合は、「借りられる農地」だけではなく「利用者さんと無理なく農業を続けられる農地」なのかを見ることが大切です。
次回のブログはコチラ→<就労継続支援B型事業所の農業の始め方⑬> 農地を買う場合と借りる場合、何が違う?
2026年09月28日 01:13
