<就労継続支援B型事業所の農業の始め方⑩> 空き家を就労継続支援B型事業所として使える?
農業を始めるために農地を探していると、近くに使えそうな空き家が見つかることがあります。
そんなとき「この空き家を就労継続支援B型事業所として使えるのでは?」と考えることもあると思います。空き家を活用できれば、農地の近くに利用者さんの作業場所や休憩場所、収穫した野菜の選別や袋詰めをする場所などを確保できます。
ただし、空き家だからそのまま就労継続支援B型事業所として使えるとは限りません。
まず、空き家を何に使うのか
最初に整理したいのが、空き家の使い方です。たとえば、
・現在の就労継続支援B型事業所を移転する
・農業を行う別の拠点として使う
・利用者さんの作業場所として使う
・農具や資材の保管場所として使う
などが考えられます。
どのように使うのかによって、必要になる確認や手続きも変わります。
建物について確認する
一般の住宅として使われていた空き家を、就労継続支援B型事業所として利用する場合、建物の使い方が変わります。そのため、建物の広さや間取りだけでなく、建築や消防などについて確認が必要になる場合があります。
利用者さんが実際に過ごしたり、作業したりする場所として使える建物なのかを確認することが大切です。
福祉の手続きも確認する
現在の就労継続支援B型事業所を空き家へ移転する場合や、別の場所に新しい農業拠点を設ける場合には、障害福祉サービスに関する手続きについても確認が必要です。単に住所を変更するだけで済むとは限りません。
どのような形で空き家を利用するのかを決めたうえで、必要になる手続きを確認することが重要になります。
土地についても確認する
建物だけでなく、その土地についても確認が必要です。特に注意したいのが、市街化調整区域にある空き家です。
市街化調整区域では、これまで住宅として使われていた建物を就労継続支援B型事業所として使う場合、都市計画法上の確認や手続きが必要になることがあります。
「すでに建物があるから大丈夫」とは限らないため、事前の確認が必要です。
消防についても確認する
住宅として使われていた建物を、多くの人が利用する事業所として使う場合には、消防についても確認が必要になります。建物の規模や使い方などによって、必要になる消防設備も変わります。
契約した後に設備工事が必要だと分かると、予定していなかった費用が発生することもあります。
空き家は契約前の確認が大切
空き家を探していると、「家賃が安い」
「農地がすぐ近くにある」
「駐車場が広い」
といった魅力的な物件が見つかることがあります。
しかし、条件が良いからといって、すぐに契約するのは注意が必要です。
その空き家を、予定している就労継続支援B型事業所や農業拠点として本当に使えるのか。建物、消防、福祉、都市計画などを契約前に確認することが大切です。
農地と空き家を一緒に活用できれば、農作業から選別、袋詰めなどまで行える農業拠点になる可能性があります。
だからこそ、「借りてから調べる」のではなく「調べてから借りる」という順番が重要になります。
次回のブログはコチラ→<就労継続支援B型事業所の農業の始め方⑪> 農地は誰でも借りられる?
2026年09月28日 00:36
