<よくある相談(無断転用編)⑦> 無断転用をそのまま放置するとどうなる?
無断転用だと分かっていても、「昔からこの状態だから大丈夫だろう」「今まで何も言われなかったから、このままでも大丈夫では?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、無断転用をそのまま放置するのはおすすめできません。
無断転用が見つかるとどうなる?
農業委員会では、農地パトロールや通報などによって違反転用を確認した場合、都道府県知事などと連携して是正指導を行います。たとえば、「期限までに農地転用の手続きを行うか、農地に原状回復してください」といった内容の通知を受けることがあります。
この段階で大切なのは、通知をそのままにしないことです。
まず、現在の利用について農地転用の手続きを進めることができるのか、それとも原状回復が必要なのかを確認します。
指導をそのままにすると?
是正指導に従わない場合には、工事その他の行為の停止などについて、書面による勧告が行われることがあります。さらに勧告にも従わない場合には、土地や周辺の土地利用の状況などを考慮したうえで、農地法に基づく処分や命令が行われる場合があります。
その一つが、原状回復命令です。
つまり、「農地として使える状態に戻してください」と命じられる可能性があります。
原状回復は簡単とは限りません
たとえば、農地に砂利を敷いて駐車場にしている場合には、砂利などを撤去して農地として利用できる状態へ戻す必要が生じることがあります。資材置場であれば、置いている資材などの撤去が必要になることもあります。
さらに、農地に建物が建っている場合には、農地法だけでなく、都市計画法や建築基準法などについても確認が必要になることがあります。
状況によっては、建物をそのまま残すことが難しく、撤去が必要になる場合もあります。
そのため、無断転用は時間が経ってから対応しようとすると、原状回復が難しくなることがあります。
原状回復命令にも従わなかったら?
さらに注意が必要です。原状回復などの命令を受けたにもかかわらず、正当な理由なく期限までに命令に従わなかった場合などには、違反した事実や土地の地番、氏名などが公表されることがあります。
また、一定の場合には、行政が代わって原状回復などの措置を行う行政代執行が行われることもあります。
さらに、悪質な違反転用については、告発され、罰則が適用される場合もあります。
大切なのは、農業委員会などから是正の指導を受けた段階で、そのまま放置しないことです。
「今まで大丈夫だった」は安心材料になりません
「もう20年以上この状態です」「親の代からずっと駐車場でした」「これまで農業委員会から何も言われませんでした」このような場合でも、それだけで問題がなくなるわけではありません。無断転用が確認されれば、是正を求められることがあります。特に、すでに農業委員会から通知が届いている場合には、記載されている期限を確認して、早めに対応することが大切です。
無断転用を指摘されたら、早めにご相談ください
無断転用について農業委員会から指導を受けた場合、「今から農地転用できるのか」「農地に戻さなければならないのか」を確認する必要があります。当事務所では、農業委員会から届いた通知や現在の土地の状況を確認し、農業委員会への事前相談から、必要に応じた農地転用の手続きまでサポートしています。
「農業委員会から無断転用の通知が届いた」
「期限が書かれているけれど、何をすればいいのか分からない」
「このまま放置したらどうなるのか不安」
このような場合は、通知をそのままにせず、早めにご相談ください。
次回のブログはコチラ→<よくある相談(無断転用編)⑧> 無断転用で罰金や逮捕になることはあるの?
ご相談はコチラ→無断転用(追認申請)
2026年08月25日 00:15
