<農家の相続シリーズ(相続人は誰)>③子どもがいない場合
こんにちは,農家の次男坊、農地専門の行政書士の大場です。
では・・・子どもがいない場合は?
ここから、相続は一気に複雑になります。
まず順位が変わる
相続人には“順位”があります。
第1順位:子ども
第2順位:親
第3順位:兄弟姉妹
子どもがいない場合、次にくるのは「親」です。
親もいない場合は?
両親がすでに亡くなっていると、相続人は・・・兄弟姉妹です。
ここで初めて、「え、兄弟が相続人?」と驚くケースが多いのです。
さらに広がる現実
兄弟姉妹が相続人になる。
でもその兄弟が亡くなっていたら?
その子ども(甥・姪)が相続人になります。
つまり、相続人は横に広がる。
気づけば、
✔ 甥
✔ 姪
✔ 県外在住
✔ ほぼ面識なし
こういう状況になります。
農家で起きやすいケース
例えば、祖父の農地を、名義変更せずそのまま放置していたとします。
祖父には子どもが3人いました。
・長男
・次男(独身・子どもなし)
・長女
祖父が亡くなったときに名義を整理していれば、相続人はこの3人だけでした。
しかし、そのまま放置・・・
その後、独身だった次男(叔父)が亡くなります。
叔父に子どもがいない場合、相続人は兄弟姉妹です。
つまり、長男と長女が相続人です。
さらに、その時点で長男も亡くなっていれば、今度は長男の子どもたち(孫世代)が相続人になります。
こうして、最初は3人だった相続人が、いつの間にか5人、8人、10人と増えていく。
これが「相続を放置する怖さ」です。
相続は放置すると消えるのではなく、関係者が横に広がっていくのです。
人数が増えれば増えるほど、農地は動かなくなります。
<もっと具体的に>
① 祖父の相続(未整理)
祖父が亡くなったとき、本来は
・長男
・次男(叔父)
・長女
この3人で相続するはずでした。
でも名義変更をせず放置。
祖父の相続が未整理のまま残っている状態。
② その後、叔父が亡くなる
叔父に子どもがいない場合、叔父の相続人は兄弟姉妹になります。
つまり、
・長男
・長女
さらに、もし長男も亡くなっていれば、長男の子ども(孫世代)が相続人になります。
③2つの相続が発生
祖父の相続が終わっていないのに、叔父の相続が発生
つまり、
・ 祖父の相続
・ 叔父の相続
この 2つの相続が同時に絡んでくる のです。
④なぜ人数が増えるのか
叔父の持分を、叔父の相続人が引き継ぐ。
すると祖父の農地は、最初の3人ではなく、その子ども世代まで広がる。
結果、相続人がどんどん増えていきます。
<一言で言うと>
放置すると、相続が“連鎖”します。
縦(世代)に広がり、横(人数)にも広がる。
これが共有農地が動かなくなる理由です。
子どもがいない相続は要注意
子どもがいない場合、
✔ 相続人が広がる
✔ 人数が増える
✔ 関係性が薄くなる
話し合いは一気に難しくなります。
だからこそ事前整理
子どもがいない方こそ、
✔ 遺言
✔ 方向性の明確化
✔ 名義整理
が重要です。
放置すると、次世代が困ります。
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農地このままで大丈夫?相談|行政書士事務所ライフ法務プランニング|宮城県大崎市岩出山
次回のブログはコチラ⇒<農家の相続シリーズ(相続人は誰)>④兄弟姉妹が相続人になる場合
2026年02月19日 18:34