農地の謎を調べてみた① 家が建っているのに、なぜ登記は「畑」のまま?
庭があって、車が停まっていて、家族が何十年も暮らしてきた。
ところが、土地の登記事項証明書を確認してみると……地目は「畑」です。
「畑って書いてあるけど、畑なんてどこにもないよ」そんな不思議なことが、実際にあります。
家を建てたら「宅地」になるんじゃないの?
農地に家を建てる場合、原則として農地転用の手続きが必要です。ところが、農地転用の手続きをしたからといって、登記の「畑」が自動的に「宅地」へ変わるわけではありません。
農地転用と地目変更は、別の手続きだからです。
そのため、
昔、農地転用の手続きをした
↓
家を建てた
↓
そのまま何十年も暮らしてきた
↓
でも登記を見ると「畑」のまま
ということがあります。
「うちの実家、大丈夫かな?」
ここで気になるのが、「もしかして、勝手に農地に家を建てたの?」ということ。でも、慌てる必要はありません。
登記が「畑」のままだからといって、それだけで無断転用と決めつけることはできません。
まずは、昔、農地転用の手続きをしているのか?
ここを確認します。
許可や届出がされていて、単に地目変更がされていないだけかもしれません。
一方で、調べても農地転用の記録が確認できない場合には、さらに過去の経緯を確認していく必要があります。
親も知らないことがあります
特に昔からある実家では、「この家はおじいちゃんの代からあるから、詳しいことは分からない」ということもあります。家族にとっては、ずっと「家の土地」でも書類を調べてみると「畑」
こうした現地と書類のズレは、土地を売ろうとしたときや、相続したときに初めて気づくことがあります。
農地には「見ただけでは分からないこと」がある
家が建っているから、当然「宅地」だろう・・・そう思っていても、調べてみると違うことがあります。
逆に、登記に「畑」と書いてあるからといって、すぐに問題があるとも限りません。
だからこそ、「あれ? なんで畑なんだろう?」と思ったら、まず過去の農地転用の手続きや土地の経緯を確認してみることが大切です。
もしかすると、皆さんの実家にも、「ずっと家だと思っていたのに、登記を見たら畑だった」という土地があるかもしれません。
これが今回の「農地の謎」です。
次回のブログはコチラ→農地の謎を調べてみた② 「どう見ても道路なのに、建築基準法上の道路じゃない?」
2026年09月03日 22:34
