<農地に家を建てる場合の手順(一戸建て編)⑧> 水道・排水・造成も確認!家を建てる前のチェックポイント
でも、もう少し確認しておきたいことがあります。
それが、水道・排水・土地の高さ・造成です。
特に田んぼや畑に家を建てる場合は、一般的な宅地とは状況が違うことがあります。
① 水道は引ける?
まず確認したいのが水道です。例えば、家を建てる予定の田んぼの前に道路があっても、
・その道路に水道管があるのか
・住宅まで水道を引き込めるのか
を確認する必要があります。
水道管が近くにない場合や、引込みに大きな工事が必要になる場合もあります。
農地に家を建てるときは、「水道は何とかなるだろう」と考えず、早い段階で確認しておくことが大切です。
② 生活排水はどこへ流す?
次に確認したいのが生活排水です。家を建てれば、
台所
お風呂
トイレ
洗面所
などから排水が出ます。
公共下水道を利用できるのか、浄化槽が必要なのかなどを確認します。
特に農地では、近くに水路があるからといって、「この水路に流せばいい」と自分で判断することはできません。
水路の管理者や排水方法などを確認し、必要に応じて関係機関と協議します。
③ 雨水はどこへ流す?
生活排水だけではありません。住宅を建てると、
屋根
駐車場
コンクリート部分
などができます。
田畑だったときとは雨水の流れ方が変わる可能性があります。
そのため、
雨水をどこへ流すのか
周りの田畑へ水が流れ込まないか
排水路に問題がないか
なども確認します。
農地転用では、周辺農地などに被害を与えないようにすることも重要な審査項目です。
④ 田んぼと道路の高さを確認
田んぼに家を建てる場合に特に確認したいのが、土地の高さです。例えば、
道路より田んぼの方が低いという土地があります。
この場合、住宅を建てるために土を入れて、土地を高くする必要が出てくることがあります。
これが盛土です。
ただし、「田んぼに家を建てる=必ず盛土が必要」というわけではありません。
実際の土地の高さや住宅計画を確認して判断します。
⑤ 土を入れる前に確認しよう
「道路より低いから、土を入れて高くすればいい」と簡単に考えてしまいそうですが、ここも注意が必要です。土地を高くすると、
・隣の農地へ雨水が流れないか
・水路に影響しないか
・土地が崩れる心配はないか
・擁壁などが必要にならないか
といった問題が出てくることがあります。
そのため、どのくらい土を入れるのか、どのような造成工事を行うのかも確認します。
⑥ 宮城県では「盛土規制法」も確認
現在、宮城県で盛土や切土などを行う場合には、盛土規制法についても確認が必要です。宮城県では、仙台市を除く県内全域が、盛土規制法によるいずれかの規制区域に指定されています。
ただし、「少しでも土を入れたら必ず許可が必要」というわけではありません。
行う工事の規模や内容などによって、必要となる手続きが変わります。
そのため、田んぼを埋めて住宅敷地にするような場合には、
どのくらい盛土するのか
どのくらいの面積を造成するのか
などを確認したうえで、盛土規制法上の手続きが必要か確認します。
農地転用だけを見ないことが大切です
農地に家を建てる場合、農地転用できるかどうかだけを調べれば終わりではありません。例えば、
農地転用できそう
↓
道路も問題なさそう
↓
水道は引ける?
↓
生活排水はどうする?
↓
雨水はどこへ流す?
↓
道路と田畑に高低差はない?
↓
盛土・切土などの造成は必要?
↓
盛土規制法などの手続きは必要?
このように一つずつ確認していきます。
今回覚えておきたいこと
① 水道を住宅まで引き込めるか確認する② 生活排水をどのように処理するのか確認する
③ 近くに水路があっても、自由に排水できるとは限らない
④ 雨水によって周辺の農地などに影響が出ないか確認する
⑤ 田畑と道路の高低差を確認する
⑥ 盛土や切土などの造成工事が必要か確認する
⑦ 宮城県では盛土規制法についても確認する
農地に一戸建てを建てる場合には、「農地転用できるか」だけではなく、実際に住宅敷地として使える土地なのかを確認することが大切です。
次回のブログはコチラ→<農地に家を建てる場合の手順(一戸建て編)⑨> いよいよ農地転用申請!どんな書類が必要?
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2026年08月30日 20:24
