<よくある相談(実家・生前整理編)㉓> 実家の固定資産税や修繕費、家族の負担を決めておきたい
親が施設に入り、実家に誰も住まなくなった。
すぐに売ったり解体したりする予定はないので、しばらく実家を残しておく。
そんなときに考えておきたいのが、実家にかかるお金を誰が負担するのかということです。
誰も住んでいなくても、お金はかかります
空き家になったからといって、費用がまったくかからなくなるわけではありません。
たとえば、
・固定資産税
・火災保険などの保険料
・電気・水道などを残す場合の費用
・草刈りや庭木の手入れ
・建物の修繕費
などがあります。
さらに、「屋根から雨漏りしている」「庭木が伸びて隣の家にはみ出している」など、急に対応が必要になることもあります。
実家を何年も残すのであれば、こうした費用を誰が負担するのか考えておくことが大切です。
「とりあえず私が払っておく」で大丈夫?
実家の近くに住んでいる家族が、「とりあえず私が払っておくよ」ということもあると思います。
最初はそれでも問題にならないかもしれません。
ところが何年も続くと、
・「どうして私だけ払っているの?」
・「あとで兄弟からもらえると思っていた」
・「そんな費用まで負担するとは聞いていない」
と、家族それぞれの認識が違ってくることがあります。
だからこそ、実家を長期間残すのであれば、費用の負担について家族で話し合っておくことをおすすめします。
固定資産税はどうする?
固定資産税は、原則として毎年1月1日現在、土地や家屋の所有者として登記・登録されている人に課税されます。
家族で、「固定資産税は兄弟3人で負担しよう」と決めることもできます。
ただし、これは家族の間で費用をどう負担するかという話です。
家族で費用負担について合意したからといって、それによって市町村に対する固定資産税の納税義務者が変わるわけではありません。
修繕費についても決めておく
固定資産税だけではありません。
たとえば、
・草刈りなどの日常的な管理費は誰が負担する?
・修理が必要になったら誰に連絡する?
・高額な修繕は家族に相談してから決める?
といったことも考えておきます。
たとえば、「10万円を超える修繕をするときは、事前に家族で相談する」など、家族なりのルールを決めておく方法もあります。
決めたことを書面に残す
家族で話し合って、
・誰が実家を管理するのか
・固定資産税などをどう負担するのか
・修繕費をどうするのか
などを決めたら、合意書として書面に残しておく方法があります。
書面にしておけば、数年後に、「あのとき、どういう話だった?」となったときにも確認できます。
家族を疑うためではなく、みんなで決めたことを忘れないために残しておくという考え方です。
行政書士がお手伝いします
当事務所では、
・誰が実家を管理するのか
・どのような費用がかかっているのか
・家族でどのように負担したいのか
などをお聞きし、家族で合意した内容に応じて、実家の管理や費用負担に関する合意書などの作成をお手伝いします。
ただし、すでに、「兄が払ってくれない」「立て替えたお金を返してほしい」など、家族間で争いになっている場合には、行政書士が一方の代理人として相手方と交渉することはできません。
実家を残すなら、お金のことも話しておく
実家について考えるときは、「残すか、売るか」だけではありません。
残すのであれば、
・誰が管理するのか
・誰がお金を負担するのか
・修繕が必要になったらどうするのか
ここまで家族で話しておくと、後から困りにくくなります。
「実家は残したい。でも、これからの費用を家族でどう負担すればいい?」
2026年08月28日 09:55
