<よくある相談(実家編)⑪> 親が施設に入りました。実家はどうすればいい?
売る?そのまま残す?誰かに貸す?すぐに答えが出ないことも多いと思います。
そんなときは、最初から結論を出そうとせず、一つずつ整理してみましょう。
まずは「売る・残す・貸す」を考えてみる
施設入所後の実家には、大きく分けると、売る
残しておく
誰かに貸す
といった選択肢があります。
「いつか親が戻るかもしれない」
「もう実家には戻らないと思う」
「子どもの誰かが使うかもしれない」
家庭によって事情はさまざまです。
今すぐ決められなければ、「とりあえず残して考える」ということもあります。
残すなら「誰が見に行く?」
実家を残すことにしたら、次に考えたいのが管理です。誰も住んでいない家でも、
「郵便物がたまっていないかな?」
「庭が草だらけになっていないかな?」
「台風の後、屋根は大丈夫かな?」
など、気になることが出てきます。
近くに家族がいれば確認できますが、県外など遠方に住んでいると、実家を見に行くだけでも結構大変です。
誰が実家の様子を見るのかも、家族で考えておきたいところです。
売るなら、まず名義を確認
「親はもう戻らないから、実家を売ろう」となった場合でも、家族だけで勝手に売れるわけではありません。実家が親名義なら、基本になるのは所有者である親本人の意思です。
まず、
土地は誰の名義?
建物は誰の名義?
を確認してみましょう。
また、親本人の判断能力によっては、成年後見制度などが関係する場合もあります。
「施設に入ったから、子どもが実家を自由に売れる」というわけではないので、ここは注意が必要です。
実家だけ見て終わり……ではないことも
特に農家の実家では、家+宅地+田んぼ+畑ということがあります。家のことばかり考えていて、「あれ?田んぼはどうするんだ?」となることもあります。
田や畑を売ったり貸したりする場合には、農地法の手続きが関係することがあります。
施設入所をきっかけに、実家だけではなく、親が持っている土地や農地も一緒に確認しておくと分かりやすくなります。
実家を貸すという方法もあります
「売るのはまだちょっと……」という場合には、誰かに貸すことを考えることもできます。親族に無償で貸す場合もあれば、家賃をもらって貸す場合もあります。
家族や親族だからと口約束だけにせず、
誰が使うのか
いつまで貸すのか
修繕費などは誰が負担するのか
といったことを決めて、必要に応じて書面にしておく方法もあります。
まずは「実家の今」を整理してみましょう
親が施設に入ったからといって、翌日に実家をどうするか決める必要はありません。まずは、
・誰の家なのか
・親はどうしたいのか
・売る・残す・貸す、どんな選択肢があるのか
・田んぼや畑など、ほかの土地はないか
を一つずつ整理してみましょう。
当事務所では、施設入所後の実家について、土地・建物・農地などを確認しながら、「これから何を考えればいいのか」「どんな手続きが必要になりそうなのか」を整理するお手伝いをしています。
「親が施設に入ったけど、実家のことは何も決まっていない」そんな段階からでも大丈夫です。
まずは一緒に、実家のことを整理してみませんか。
次回のブログはコチラ→<よくある相談(実家編)⑫> 施設に入った親はもう実家に戻らない。まず何をすればいい?
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2026年08月22日 22:12
