<農家の相続シリーズ(相続の基礎)>⑩揉める家族の共通点
相続の相談を受けていると、あることに気づきます。
揉める家族には、いくつかの“共通点”があるということを・・・
特別に仲が悪いわけでも、極端な事情があるわけでもありません。
むしろ・・・「うちは普通です」、そうおっしゃるご家庭ほど、危ういことがあります。
今日は少し踏み込んで、その共通点をお伝えします。
① 事前に何も話していない
これが圧倒的に多いです。
・誰が継ぐのか
・継がないならどうするのか
・売る可能性はあるのか
理由はだいたい同じです。
「まだ早い」「縁起でもない」「その時に考えればいい」ですが相続は、ある日突然やってきます。
準備ゼロの状態で、大きな決断を短期間で迫られる。
これが揉める第一歩です。
② 本音を言えていない
親の前では、「大丈夫だよ。」「任せるよ。」そう言っていた子どもが、相続の場でこう言うことがあります。
「正直、管理できない。」「できれば持ちたくない。」
どちらも本音です。
悪意はありません。
ですが、事前に共有されていない本音は、衝突を生みます。
揉める家族は、本音を話す場がなかっただけ、ということが多いのです。
③とりあえず平等にしようとする
「揉めないように平等に。」気持ちはよく分かります。ですが農地は、数字どおりにきれいに分けられるものではありません。
共有にしてしまう。
細かく分けてしまう。
結果として、
・誰も管理しない
・売れない
・動かせない
そんな土地が残ることがあります。
平等が必ずしも最適とは限らない。
ここが難しいところです。
④ 農地の現実を知らない
揉めるケースに共通しているのは、農地の条件を正しく把握していないこと。
・売れると思っていたら売れない
・貸せると思っていたら借り手がいない
・転用できると思っていたら難しい
事実を知らないまま話し合うと、期待だけが先行します。
逆に、揉めない家族の特徴
では、揉めない家族はどうか。共通しているのは、
・一度は話し合っている
・方向性をなんとなく共有している
・専門家に確認している
ただ、「何も知らない状態」を避けているのです。
それだけで大きな違いが出ます。
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次回のブログはコチラ⇒<農家の相続シリーズ(農地だけにある特殊ルール)>⑪農地は“勝手に売れない”
2026年02月14日 19:34
