<農家の相続シリーズ(相続の基礎)>⑨長男が継ぐ時代は終わった?
「長男が家と農地を継ぐ」かつては、それが当たり前でした。疑う余地もなく、自然な流れだったと思います。
ですが今、その前提は大きく変わっています。今日は少し踏み込んだテーマです。
長男が継ぐのが“普通”だった理由
昔は、・家業を継ぐのが当然
・家を守る役割があった
・地域で暮らし続けるのが前提
という時代でした。
農地も「家の財産」であり、個人の資産というより“家を守るもの”という考え方が強かったのです。
だから長男が継ぐ。
とても合理的な仕組みでした。
今は前提が変わっている
ところが今はどうでしょうか。・長男が県外に住んでいる
・会社員として安定した仕事がある
・農業をする予定がない
こうしたケースは珍しくありません。
それでも、「長男なんだから継ぐべきだ」という空気だけが残っていることがあります。
ここにズレが生まれます。
役割ではなく意思の時代
今の相続で大切なのは、立場ではなく、意思です。
・本当に継ぐ気があるのか
・管理できるのか
・負担にならないか
これを無視して「長男だから」という理由だけで決めると、後で問題になります。
長男自身がこう感じていることもあります。
「期待されているけど、本当は自信がない…」この気持ちを無視してはいけません。
継がない=悪いことではない
農地を継がないという選択は、決して親不孝ではありません。時代が変わり、働き方も暮らし方も変わっています。
大切なのは、
・無理に継がせないこと
・家族全員が納得できる形を探すこと
・売却する
・貸し出す
・一部だけ残す
という選択肢があります。
相続は“守る”だけでなく、“整理する”ことも含まれます。
本当に大切なのは家族関係
相続で守りたいのは、土地だけではありません。家族の関係です。
長男だから、次男だから、という決め方ではなく、
・誰が無理なく関われるのか
・どうすれば負担を減らせるのか
この視点が、これからの農地相続では重要になります。
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次回のブログはコチラ⇒<農家の相続シリーズ(相続の基礎)>⑩揉める家族の共通点
2026年02月14日 19:21
