農地・土地利用の調査・許認可申請をサポートします。

農地・土地利用の調査・許認可申請をサポートします。

ホームブログ ≫ <農家住宅(市街化調整区域)の基礎知識①>農家住宅とは? ≫

<農家住宅(市街化調整区域)の基礎知識①>農家住宅とは?

675316_m (1)
「農家住宅」この言葉を聞くと、「農家の人が住んでいる家のことでしょう?」と思いますよね。
たしかに間違いではありません。

でも、市街化調整区域でいう「農家住宅」には、もう少し大切な意味があります。
今回は、「そもそも農家住宅って何?」というところから見ていきます。
市街化調整区域なのに、なぜ家を建てられるの?
まず、市街化調整区域について簡単におさらいします。
市街化調整区域は、「市街化を抑える区域」です。
そのため、「土地を持っているから、ここに家を建てよう」と、誰でも自由に住宅を建てられるわけではありません。

でも、ここで少し考えてみましょう。
田んぼや畑で農業をしている人まで、「市街化調整区域なので家は建てられません」となったら困りますよね。
農業は、田んぼや畑など、その地域の土地と深く関わりながら行う仕事です。

そこで都市計画法では、一定の農林漁業を営む人が住むための住宅について、特別な取扱いがあります。これが、市街化調整区域の「農家住宅」です。
農家住宅とは?
簡単にいうと、農業などを営む人が生活するための住宅です。
見た目は普通の一戸建てです。
玄関があります、リビングがあります、お風呂もあります。もちろん、「農家住宅」という看板が付いているわけでもありません。

では、普通の住宅と何が違うのでしょうか。
違うのは建物の形ではなく、「なぜ、この場所に住宅を建てることができるのか」というところです。
農家住宅は「開発許可が必要」?

ここは少し勘違いしやすいところです。
「市街化調整区域に家を建てるんだから、農家住宅の開発許可が必要なんでしょう?」と思いますよね。
実は、少し違います。農家住宅について重要になるのが、都市計画法第29条第1項第2号です。
一定の農林漁業を営む人が住むための住宅については、都市計画法上の開発許可が不要となる場合があります。
つまり、「農家住宅として開発許可が必要」というより、「農家住宅として一定の条件を満たすため、開発許可が不要になる」という考え方です。
ここは結構大事なところです。

じゃあ農家なら自由に建てられる?
ここまで読むと、「なるほど、農家なら市街化調整区域でも家を建てられるのか!」と思いますよね。
ところが、そう簡単でもありません。
農家だから、市街化調整区域の好きな土地に自由に家を建てられる、という意味ではありません。
そもそも、「農家住宅として認められる人なのか?」という確認があります。
さらに・・・
・どこに建てるのか
・その土地は誰の土地なのか
・現在の地目は何なのか
・農地なのか
・道路はどうなっているのか
・農地転用が必要なのか
・ほかの法律や手続きが関係しないのか
など、いろいろ確認することがあります。
「農家だから大丈夫!」で、そのまま家づくりがスタートするわけではないのです。
田んぼを持っていれば農家?
では、「うちにも田んぼがあるから農家住宅を建てられる?」という疑問が出てきます。これも、田んぼや畑を持っているだけでは判断できません。
・相続で農地を取得しただけの人もいます。
・農地を人に貸している人もいます。
・反対に、自分で農地を所有していなくても、借りた農地で農業をしている人もいます。

そのため、「農地を持っている=農家住宅を建てられる」というわけではありません。
実際に農業を営んでいるのかなどを確認していくことになります。
農家住宅は、いきなり設計から始めない
家を建てるとなると、「どんな間取りにしよう」、「平屋がいいかな」、「何坪くらいにしよう」と考えたくなりますよね。
もちろん、それも大切です。

でも、市街化調整区域で農家住宅を計画する場合、その前に確認しておきたいことがあります。
「そもそも、この人が、この土地に農家住宅を建てられるのか?」ということです。
・まず土地や農業の状況を調べる
・必要な資料を集める
・行政に確認する
・必要となる手続きを整理する

そのうえで建築士による設計や建築確認などへ進んでいきます。
つまり農家住宅は、「家を設計する前に、まず土地と人の条件を調べる」ところから始まります。
農家住宅は誰に相談するの?
農家住宅を建てる場合、一人の専門家だけですべて終わるとは限りません。
・都市計画法や農地法などの手続き
・建物の設計や建築確認
・土地の測量や分筆
・土地や建物の登記
計画によって、行政書士、建築士、土地家屋調査士、司法書士などが関わることがあります。

このブログでは・・
・農家住宅を建てるために、まず何を確認すればよいのか。
・行政には何を確認するのか。
・どんな手続きが必要なのか。
・行政書士は何をするのか。
・建築士は何をするのか。
そして、手続きが終わったあと、家が完成するまでどう進むのか。
こうした農家住宅の計画から完成までを、順番に見ていきたいと思います。

次回のブログはコチラ→
ご相談はコチラ→
2026年08月10日 20:12