<空き家になってしまった場合の基礎知識⑩>役所は空き家の所有者をどうやって調べる?
誰も住んでいない実家、何年も空き家になっている。
そんな家について、ある日、役所から通知が届いたら、「どうして役所は、うちの空き家だと分かったの?」と思うかもしれません。
実は、空家法には、市町村が空き家の所有者などを調べるための仕組みがあります。
まずは登記を確認する
土地や建物には登記があります。登記を確認すると、「誰が所有者として登記されているのか」を調べることができます。ところが、古い実家の場合、「登記を見たら、亡くなったおじいちゃんの名前だった」ということもあります。そうなると、登記だけでは現在の所有者が分からないことがあります。
住民票や戸籍なども調べる
国土交通省のガイドラインでは、所有者などを特定するための方法として、・不動産登記簿情報
・住民票情報
・戸籍謄本等
などを利用した調査が示されています。
例えば、登記されている所有者がすでに亡くなっている場合、戸籍などを確認して、相続人の存否や所在を調べていくことがあります。
つまり、「登記がおじいちゃんの名前のままだから、今の相続人までは分からないだろう」とは限らないんですね。
国土交通省「管理不全空家等及び特定空家等に対する措置に関するガイドライン」
固定資産税の情報も利用できる
ここは空家法に特別な規定があります。市町村長は、固定資産税の課税などのために保有している所有者等の情報を、空家法の施行に必要な限度で内部利用することができます。
「税金の情報なのに、空き家の調査にも使えるの?」と思いますよね。空き家の所有者等を把握するために必要な場合には、法律に基づいて利用できる仕組みになっています。
相続登記をしていなければ分からない?
「うちは相続登記をしていないから、役所も分からないんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。しかし、登記名義が亡くなった方のままでも、そこで調査が終わるとは限りません。
住民票や戸籍などを確認し、相続人を調べていくことがあります。
ですから、「登記を変えていない=現在の関係者が分からない」とは限りません。
役所から通知が届いたら
空き家について役所から通知が届いたら、「自分は住んでいないから関係ない」と、そのままにしないことが大切です。まず確認したいのは、「どの土地・建物についての通知なのか?」「なぜ自分のところへ届いたのか?」「何について対応を求められているのか?」ということです。
特に、親や祖父母名義の古い実家の場合には、相続関係の確認が必要になることもあります。誰も住んでいない空き家でも、「所有者が分からないから、そのままになる」とは限りません。
市町村には、登記や住民票、戸籍、固定資産税情報などを利用して、所有者等を調べるための仕組みがあります。
役所から突然通知が届いて、「なんで私のところに?」となったとき、実は、こうした調査が行われていることがあるんですね。
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2026年08月09日 11:13
