<空き家になってしまった場合の基礎知識⑨>親が施設に入ったら、実家の管理は誰がする?
実家には誰も住まなくなった。
そこで子どもとして気になるのが、「この家、誰が管理するの?」ということです。
親が住んでいた家だから、これからは子どもが責任を負うのでしょうか。
実は、「子どもだから」というだけで、空家法上の所有者になるわけではありません。
まず確認するのは「誰の家?」
例えば、・父親が施設へ入所した。
・実家には誰も住んでいない。
・土地と建物は父親が所有している。
この場合、施設へ入ったからといって、家の所有権が自動的に子どもへ移るわけではありません。
まずは、「土地と建物は誰が所有しているのか?」ここを確認します。
空家法では「所有者又は管理者」
空家法では、空き家の「所有者又は管理者」に対して、周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう、適切な管理に努めることを求めています。つまり、「空き家になった実家の子ども」というだけで判断するのではありません。
・誰が所有者なのか。
・誰が管理者なのか。
ここを分けて考える必要があります。
子どもが草刈りをしていたら「管理者」?
親が施設に入ったあと、・子どもがときどき実家へ行く。
・郵便物を確認する。
・草刈りをする。
・家の中を換気する。
こうしたこともあると思います。
では、それだけで空家法上の「管理者」になるのでしょうか。
ここは、「子どもが実家を管理しているから、当然に空家法上の管理者になる」と単純に決めつけることはできません。
どのような立場で、その家を管理しているのかなど、個別の事情を確認する必要があります。
だからといって放っておいていいわけではない
法律上の責任とは別に、現実の問題があります。・親は施設にいる。
・実家には誰もいない。
・庭の草は伸びる。
・建物も少しずつ傷んでいく。
そのまま何年も放置すれば、前回ご紹介した「管理不全空家」や「特定空家」の問題につながる可能性があります。
前回のブログはコチラ→<空き家になってしまった場合の基礎知識⑧>「管理不全空家」「特定空家」って何?
ですから家族で、「誰が実家を見に行く?」「草刈りはどうする?」「これから家をどうする?」と話しておくことは大切です。
親が亡くなった場合は話が変わる
ここも注意したいところです。親が施設へ入っただけの場合と、親が亡くなった場合では話が違います。
親が亡くなると相続が始まります。
そのため、「登記がまだ親の名前だから、自分には関係ない」と単純に考えることはできません。
相続が発生した場合は、誰が相続人なのか、実家を誰が引き継ぐのかなどを整理する必要があります。
まずは名義を確認してみよう
親が施設へ入り、実家が空き家になったら、「子どもの自分が全部やらなければ」と考える前に、まず土地と建物の所有者を確認してみましょう。
そのうえで、誰が実家を管理するのか。これからも残すのか、将来どうするのか、家族で少しずつ考えていけばよいと思います。
親が施設に入った=子どもが自動的に空き家の所有者になる。そういうことではありません。まずは、「この家は誰のもの?」そこから確認してみましょう。
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2026年08月09日 02:13
