<農家の相続シリーズ(よくある相談)>⑰とりあえず共有 → 詰みます
こんにちは、農地専門の行政書士の大場です。
今日は、実際によくあるご相談です。
「話し合いがまとまらなくて、とりあえず共有にしました。」このとりあえずが、後から大きな問題になることがあります。
少しリアルな話をします。
最初は、平和的な選択に見える
相続人が3人、誰も強く主張しない。
揉めたくない。
そこで出る結論が、「じゃあ平等に、3人で共有にしよう。」とても穏やかな決着です。
その場は丸く収まります。ですが・・・問題はここから始まります。
共有の農地は、動かせない
共有名義の農地は、
✔ 売るにも全員の同意✔ 貸すにも全員の同意
✔ 転用にも全員の協力
一人でも反対すれば、前に進みません。
例えば、
・一人は売りたい
・一人は残したい
・一人は無関心
完全に、これが「詰む」状態です。
時間が経つほど難しくなる
さらに厄介なのは、次の相続です。共有者が亡くなれば、その持分はまた相続されます。
3人 → 6人 → 10人…
人数が増えるほど、
・連絡が取れない
・意見が合わない
・話し合いができない
こうなると、ほぼ動かせない農地になります。
管理の不満も生まれる
共有は平等に見えますが、管理は平等にならないことが多いです。
・草刈りは誰がする?
・税金はどう負担する?
「なんで私ばかり?」ここから家族関係が崩れ始めます。
なぜ「とりあえず」が起きるのか
理由はシンプルです。・決めきれない
・揉めたくない
・時間がない
ですが、共有は解決ではありません。
問題の先送りです。
そして将来、もっと大きな問題になります。
では、どうすればいいのか?
必ずしも一人に集中させるべき、という意味ではありません。
大切なのは、✔ 誰が中心になるのか
✔ 将来どうするつもりなのか
✔ 売る可能性はあるのか
方向性を決めてから名義を整理すること。
これだけで、将来の難易度は大きく変わります。
農地のこれからでお悩みの方へ
「農地、このままで大丈夫?相談」では、共有にする前の整理、すでに共有になっている農地の対応もご相談いただけます。
動かなくなる前に、今できる選択肢を一緒に考えてみませんか。
お問い合わせ|行政書士事務所ライフ法務プランニング|宮城県大崎市岩出山
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