「家はすんなり買えたけれど」・・・<第1章②きっかけと出会い>

こんにちは、行政書士ライフ法務プランニングの大場です。
行政書士が関わった移住者×就農ストーリー《第1章から第4章までのブログシリーズ》の前回の続き第2回目は「家はすんなり買えたけれど」・・・というテーマでお伝えします。前回までのお話はこちら⇨「農業がしたい」だけで東京からやってきた移住新規就農者<第1章①きっかけと出会い>
それでは、はじめていきましょう。
東京からやってきた関さんが宮城県大崎市岩出山に移住して、最初に取り組んだのが「住まいの確保」でした。
農業を始めるには、まずは安心して暮らせる拠点が必要です。
結果から言えば、家の購入自体はスムーズに進みました。
地元の不動産会社を通じて希望に合う古民家をたまたま見つけ、所有者ともすぐに話がまとまり、手続きも問題なく完了しました。
「思ったよりも早く決まって、正直驚いた」と関さん本人も話していました。
しかも、農地付き古民家の購入代金が驚くほどの安価な金額でびっくり、東京でこのような土地付き中古の一戸建てを購入したら相当な金額になるはずです。
それが、地方移住のメリットかもしれません。
家の手続きより、“暮らし始めてから”の方が大変だった
実は、「住んでからの課題」がいくつもありました。
●なにより、「地域の人にどう受け入れてもらえるか」が一番の不安だったそうです。
家は買えましたが、「暮らしを築く」のは、すぐにはできない
関さんは、引っ越し後、すぐにDIYで床を張り替えたり、地域のリフォーム業者さんに相談したりしながら、自分の“居場所”を少しずつ作っていきました。
私も行政書士として、住宅に関する支援制度の情報提供やランニングコスト整理など、手続きまわりを一緒に整えました。
また、地域での顔合わせや近隣挨拶など、人間関係の第一歩を支える役割も担いました。
「書類より、気持ちの準備のほうが大事なんですね」と、関さんがポツリとこぼしたのが印象的でした。
行政書士としての支援は「買う」だけで終わらない
家を買うことは、あくまでスタートライン
実際の生活や就農とのバランス、地域との調和を考えたとき、「その人らしい暮らし」を支えることが行政書士の役割でもあると感じています。
制度の案内だけでなく、補助金、リフォーム、地域活動、近所とのやり取りなど、“暮らしの裏方”としての関わり方が求められます。
「すんなり家を買えた」のは、実はとても幸運なこと
地方では、家の名義が曖昧だったり、相続が終わっていなかったり、契約が難航するケースが多いのも事実です。
関さんのようにスムーズに購入できたのは、不動産会社・売主・地域の連携がうまくいった良い事例だと思います。
それでも、生活を整え、農業を始め、地域になじむには、「時間と人との関係づくり」が欠かせませんでした。
東京からやってきた関さんは意外と地域の人と関係を築くにはそんなに時間がかかりませんでした。
なぜかというと、関さん自身が明るいキャラクターで人なつこい性格が功を奏した感じです。
現在は、農家の知り合いも増えて地域の方とうまくやっているようです。本当によかった。
本日はここまでです。
次回
第3回は農業を始めるための最初の“壁”についてです。
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