開発許可「消防水利」についての調査
行政書士の大場です。
本日は
開発許可「消防水利」についての調査についてです。
消防水利って何❓
消防隊が火災発生時に使用する水のことを消防水利といいます。
消防水利の種類はどんなものがあるの❓
消防水利は、消火栓の他に自然水利と人工水利があります。
・自然水利:海、河川、池、湖など
・人工水利:地中水槽(地中に埋まっている消火栓)
防火水槽(道路脇・歩道上にあります。)
消防水利についての調査は
最寄りの「消火栓からの距離」が重要になります。
消防本部の指定する消火栓の距離がないようですと
指定距離から事業地全体をカバーできる位置に消火
栓を新設しなければいけなくなります。
万一の火災に消火用の水源を確保することは、大切で
近隣の火災の際にも水源になる事が求められているのです。
<宮城県>の場合、事業地から消火栓の距離について
用途地域・平均風速 | 4m/sec未満 | 4m/sec以上 |
近隣商業地域・商業地域・工業地域・工業専用地域 | 100m | 80m |
その他の用途地域及び用途地域の定められていない地域 | 120m | 100m |
140m以下となるように設けなければなりません。
(確認しなければならないこと①)
そもそも対象となるか?
消防水利は小規模な自己用住宅などはそもそも対象になりません。
消防活動用空地は建物階数が低いと対象外
(確認しなければならないこと②)
消防水利は有効な消火栓や防火水槽から100m、または120m
で包含さ れているか?
消防署に行き水施設図面の確認することになります。
もし、その範囲内(距離)に消火栓がない場合は
事業主(施主)の負担で消火栓を設置することになるので
余計な支出になりかねないので注意が必要です。
消防水利は最初に確認することが非常に重要です。
調査後、ご依頼者様と打ち合わせを行い、
「管轄の消防署などと32条協議」し図面をもとに説明し、協議し同意をもら
う流れになります。
管轄の消防署から同意書がでれば、その後、開発許可申請の添付書面として
一緒に申請することになります。
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2023年08月21日 02:00